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子供がスマホを使用することでおこる睡眠障害

2015/09/29


スマホを利用する子供たちが爆発的に増えています。それに伴い近年大きな社会問題となっているのが、子供のスマホ依存です。スマホ依存とは、無料通信アプリやSNS、動画サイトなどに夢中になるあまり、スマホを手放せなくなってしまっている状態のことです。子供たちのスマホ依存は、さまざまな弊害をもたらしています。今回は、そうした弊害のなかでも特に深刻な問題となっている子供たちの睡眠障害について注目してみます。

 

子供に必要な睡眠時間とは

昔から「寝る子は育つ」というだけあって、睡眠は子供たちの成長に欠かすことのできない大切なものです。にもかかわらず、子供の睡眠時間は年々短くなる傾向にあり、世界的に見ても日本の子供は就寝時間が遅いという統計が出ているほどです。

 

では、睡眠時間が不足するとどのような問題が出てくるのでしょうか。子供たちは、睡眠中に成長ホルモンをつくり出します。そしてこの成長ホルモンは、子供たちの身体の成長や情緒の安定、運動神経の発達に必要なものです。つまり、睡眠不足が続いて成長ホルモンの分泌量が減ると、子供の成長、情緒の安定に悪影響が出てしまうのです。子供に必要な睡眠時間の目安としては、新生児や乳児期の子供たちは10~18時間、1~3歳の子供たちは12~14時間、4~6歳の子供たちは10~13時間、小学生は10~11時間、中高生は8.5~9.5時間ぐらいが理想的だとされています。

 

スマホの利用と睡眠障害の関係性

いわゆる「スマホ依存」の状態が原因で引き起こされるさまざまな健康被害が深刻な問題となっています。なかでも特に懸念する声が高まっているのが、スマホ利用による睡眠障害の問題です。厚生労働省も、就寝前のスマホ利用に対して睡眠障害の原因になるということで注意を呼びかけています。その理由としては、スマホで動画などを見ることで、脳が興奮して覚醒してしまい、眠りを誘うホルモンであるメラトニンの分泌を妨げてしまうため、眠れなくなったり眠りが浅くなったりしてしまうからだと考えられています。

 

また、中高生の場合には、トークアプリやSNSなどで友だちとやりとりをしていて、就寝時間がとっくに過ぎているにも関わらず相手から送られてくるメッセージに返事をせざるを得ないという状況が繰り返されていくうちに、睡眠のリズムが崩れてしまうというケースも珍しくありません。

 

いずれのケースも、スマホを手放すことができないがために生じている問題ですから、スマホ依存と睡眠障害の問題は切り離すことができないものであるということが分かります。

 

睡眠障害にならないためのスマホ利用方法

スマホ依存が原因で睡眠障害になってしまうと、勉強に集中できなくなったり、朝起きるのが辛くて不登校になったりと日常生活に大きな支障が出てきます。ですが、スマホは、正しい使い方をすれば大変便利なツールだというのも事実です。

 

未成年の子供たちが利用する場合には、「寝る1時間前からはスマホを利用しない」、「着信音や通知音が睡眠の妨げにならないように、就寝時には寝室にスマホを置かない」、といったルールを作って親が徹底させることで、子供の睡眠障害を防ぐことも大切なのではないでしょうか。

 

最近では、「スマモリ」のように、スマホの利用時間が制限できる便利なアプリもありますので、そういったものを上手く利用してみるのもおすすめです。

 

ほかの子供たちが制限なく使っているから、仲間はずれにされたら可哀想だから、そんなふうに親が気を使いすぎてルールをあやふやにしてしまうことは絶対に禁物です。スマホが原因で子供たちを睡眠障害にさせないためにも、子供にスマホを使わせる以上、親は毅然とした態度でルールを徹底させるようにしましょう。