
インターネットへ簡単に接続できる「スマホ」が子供たちの間に普及したことで、子供たちが児童ポルノの被害者となってしまうケースが急増しています。警視庁のまとめによると、2014年に全国で摘発された児童ポルノ事件はおよそ1830件、そのうちの約56%が中学生以下、約18%は小学生以下だということです。ひとたび被害者となってしまうと、心に大きな傷を残しかねない児童ポルノ犯罪。子供たちをどのようにして守れば良いのか、その方法を詳しく説明していきます。
児童ポルノ被害の種類について
児童ポルノの被害者となってしまう代表的なケースを下記でご紹介します。
◇盗撮による被害
スマホが普及し、どこでも簡単に動画や写真の撮影ができるようになったことで、盗撮による被害件数も大幅に増加しています。プールの脱衣所などのような公共の場で盗撮された写真が、ネット上で売買されたり、公開されたりすることで、知らない間に児童ポルノの被害者となってしまうケースは少なくありません。
◇自画撮り写真による被害
児童ポルノの被害で最も多いのが、子供たちが自分で自らの裸を撮影した画像や動画を送ってしまうというケースです。SNSや無料通話アプリなどで知り会った、見ず知らずの相手から、「ゲームのポイントをあげる」「モデルにしてあげる」などと言葉巧みに誘導され、自画撮りしてしまうのです。なかには、自分を女性だと偽って子供を安心させて裸の写真を送らせるケースもあるようです。
◇リベンジポルノによる被害
元交際相手を逆恨みし、交際中に撮影した裸の写真や動画などをネットの掲示板などに公開してしまう「リベンジポルノ」。近年では残念ながら、中高生が被害者となってしまうケースも少なくありません。
子供が児童ポルノ被害に遭わないためには
子供が児童ポルノの被害者とならないためにはどうしたら良いのでしょうか。最も大切なことは、インターネットやアプリを使う際の危険性についてしっかり伝えることです。その上で、以下のことを守るように教育しましょう。
- 裸や下着姿の写真、もしくは人に見られたら困る写真は絶対に撮らない、送らない。
- インターネットを介して知り合った人とは絶対にひとりで会わない。
- 自宅の場所や学校名、氏名、携帯番号、IDなどのような個人情報は、たとえその一部であっても絶対にネットに書き込まない。
また、子供が未成年の場合には、親が適切に介入していくことが大切です。以下を徹底しましょう。
- 接続するサイトやダウンロードするアプリは保護者がいつでも確認できるようにしておく。
- 21時以降は部屋に持ち込まないなど利用時間、利用場所を制限する。
- インターネットに接続できる機器には全てフィルタリングを設定する。
以上のように、たとえ子供が嫌がったとしても規制し、守られているかどうか定期的にチェックすることが大切です。もし、子供がルールを守らなかった場合には、毅然とした態度で使用を禁止するようにしましょう。
何らかの理由で写真が出回ってしまったら
万が一、何らかの理由で子供の写真が出回ってしまった場合にはどうしたら良いのでしょうか。残念ながら、ひとたびネット上に出回ってしまったら、自分や家族だけで解決することは難しいのが現状です。子供が被害者となり得る場合には、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」、「わいせつ物頒布罪」、「名誉毀損罪」、「侮辱罪」などが成立する可能性が高いため、速やかに警察や弁護士に相談することが大切です。
インターネット上に出回ってしまった写真を全て削除するのは大変難しいため、削除実績のある弁護士に頼むのも対策のひとつです。児童ポルノは子供の人権に関わる深刻な問題ですから、被害の深刻化を防ぐためにも、そして新たな被害者を生まないためにも、被害を受けたときには必ず警察に届け出るようにしましょう。
大切な我が子を被害者にしないためにも、「撮らない」「撮らせない」「送らない」ということを、子供たちに対してしっかりと家庭内で教育していくことが大切です。
インターネットへ簡単に接続できる「スマホ」が子供たちの間に普及したことで、子供たちが児童ポルノの被害者となってしまうケースが急増しています。警視庁のまとめによると、2014年に全国で摘発された児童ポルノ事件はおよそ1830件、そのうちの約56%が中学生以下、約18%は小学生以下だということです。ひとたび被害者となってしまうと、心に大きな傷を残しかねない児童ポルノ犯罪。子供たちをどのようにして守れば良いのか、その方法を詳しく説明していきます。
児童ポルノ被害の種類について
児童ポルノの被害者となってしまう代表的なケースを下記でご紹介します。
◇盗撮による被害
スマホが普及し、どこでも簡単に動画や写真の撮影ができるようになったことで、盗撮による被害件数も大幅に増加しています。プールの脱衣所などのような公共の場で盗撮された写真が、ネット上で売買されたり、公開されたりすることで、知らない間に児童ポルノの被害者となってしまうケースは少なくありません。
◇自画撮り写真による被害
児童ポルノの被害で最も多いのが、子供たちが自分で自らの裸を撮影した画像や動画を送ってしまうというケースです。SNSや無料通話アプリなどで知り会った、見ず知らずの相手から、「ゲームのポイントをあげる」「モデルにしてあげる」などと言葉巧みに誘導され、自画撮りしてしまうのです。なかには、自分を女性だと偽って子供を安心させて裸の写真を送らせるケースもあるようです。
◇リベンジポルノによる被害
元交際相手を逆恨みし、交際中に撮影した裸の写真や動画などをネットの掲示板などに公開してしまう「リベンジポルノ」。近年では残念ながら、中高生が被害者となってしまうケースも少なくありません。
子供が児童ポルノ被害に遭わないためには
子供が児童ポルノの被害者とならないためにはどうしたら良いのでしょうか。最も大切なことは、インターネットやアプリを使う際の危険性についてしっかり伝えることです。その上で、以下のことを守るように教育しましょう。
また、子供が未成年の場合には、親が適切に介入していくことが大切です。以下を徹底しましょう。
以上のように、たとえ子供が嫌がったとしても規制し、守られているかどうか定期的にチェックすることが大切です。もし、子供がルールを守らなかった場合には、毅然とした態度で使用を禁止するようにしましょう。
何らかの理由で写真が出回ってしまったら
万が一、何らかの理由で子供の写真が出回ってしまった場合にはどうしたら良いのでしょうか。残念ながら、ひとたびネット上に出回ってしまったら、自分や家族だけで解決することは難しいのが現状です。子供が被害者となり得る場合には、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」、「わいせつ物頒布罪」、「名誉毀損罪」、「侮辱罪」などが成立する可能性が高いため、速やかに警察や弁護士に相談することが大切です。
インターネット上に出回ってしまった写真を全て削除するのは大変難しいため、削除実績のある弁護士に頼むのも対策のひとつです。児童ポルノは子供の人権に関わる深刻な問題ですから、被害の深刻化を防ぐためにも、そして新たな被害者を生まないためにも、被害を受けたときには必ず警察に届け出るようにしましょう。
大切な我が子を被害者にしないためにも、「撮らない」「撮らせない」「送らない」ということを、子供たちに対してしっかりと家庭内で教育していくことが大切です。